シマノのSPDにはシングルリリースとマルチリリース、2種類のクリートがあります。
一見同じ形のように見えますが、マルチリリースタイプはエッジが面取りされていて外しやすくなってます。
先日購入したCT-500(シューレースのSPDシューズ)には物は試しにとマルチリリースタイプを付けてみましたが、少し乗ってみた感想です。
外しやすさ
確かに外しやすいです。シングルリリースは確実に踵を外に捻らないと外れませんが、マルチリリースは適当に動かすだけで簡単に外せます。しかもかなり軽く動かすだけで外せます。
初心者の人にとっては、外せない恐怖心をかなり和らげる事が出来るように思います。
外れやすさ
外しやすさと似てますが、こちらは意図せず外れてしまわないかどうかです。
少なくとも、通常のペダリングにおいて勝手に外れてしまうと言うことはなさそうです。
立ち漕ぎもしてみましたが問題なさそうです。
手放しで歓迎できるか
この点についてはちょっと微妙です。
意図せず外れることは無さそうだと頭ではわかっていても、これだけ簡単に外せると何となく「こんなにスカスカで本当に大丈夫なんだろうか?」と逆に心配になります。
シングルリリースに比べてマルチリリースは「ちゃんと固定されている」と言う安心感に乏しいんです。
また、SPD-SLなどロード用ビンディングペダルへのステップアップとしてまずはSPDから、と言う人もいるかと思いますが、適当に力を入れるだけで簡単に外せるマルチリリースで慣れてしまうと、どの道ロード用ビンディングペダルに替えた時に怖い思いをするんじゃないかと思います。
どんな人に向いてるか
ビンディングに恐怖心がある初心者の方、そして今後もロード用のビンディングペダルにステップアップするつもりはなく、ずっとSPDを使い続ける人向けだと思います。
ロード用のビンディングペダルにステップアップするつもりがある人は、何処かの段階でシングルリリースのクリートに交換して「しっかりと踵を外に捻る」と言う動作に慣れておいた方が良いように思います。
SPDシューズは先日買ったCT-500以外にも昔から使ってるSH-M087と言うシューズも持っていて、こちらもクリートが削れて良い加減スカスカになっているのですが、次に付けるクリートはまたシングルリリースを使うつもりです。
※買った当初(2011年)の写真です。今はもっと汚れてます😁