クロモリどっちの第三段はラグについて。
クロモリのロードバイクにはパイプとパイプを継ぎ手を使って繋ぐラグフレーム(ラグドフレーム) と、パイプとパイプを直接繋ぐラグレスフレームの2タイプがあります。
ラグフレーム
ラグフレーム はヘッドチューブ、トップチューブダウンチューブなど各チューブをラグと言われる継ぎ手に挿してロウ付けします。
デローザではネオプリマートがラグフレームです。コルナゴのMaster-X
Lightやチネリのスーパーコルサもラグです。
ラグにもシンプルなイタリアンカットと装飾が施されたコンチネンタルカットの2種類あります。
また、イタリアンカットにもヒゲ部分(三角に細長くなってる部分)が短いショートポイントとロングポイントの2種類あります。ちなみにネオプリマートはイタリアンカットのショートポイントです。
コンチネンタルカットは装飾が施されているラグです。
トマジー二のテクノがコンチネンタルカットだと思ってたんですが、FRAMEのサイトを読むと「基本的にはイタリアンカットラグなのだが、そこにコンチネンタルカットラグかと見まがう装飾性を加えているのが特徴」と書いてあるので良くわからなくなりました。
美しさで言ったら文句なくコンチネンタルカットなんですが、イタリアンカットでもメッキ処理されているとかなり美しいですね。
ラグレスフレーム
ラグレスフレーム はチューブとチューブを直接接合します。
比較的設計が新しいクロモリフレーム に多く、AnchorのRNC3やデローザのCORUMなどがラグレスです。
ラグレスにも種類があって、大きく分けるとフィレットブレージングとTIG溶接があります。
フィレットブレージングはチューブとチューブをロウ付けして、後から余分なロウを削ります。
デローザから2016年前後に発売されていたAgeというモデルがフィレットブレージングでした。
ロウ付け跡を綺麗に処理するのはとても手間が掛かる作業なので大量生産に向かず、比較的高額なモデルに多いようです。
TIG溶接は不活性ガス溶接のことで、アルミやチタンでオーソドックスな溶接方法ですがクロモリでも使われています。
ブリジストンANCHORのRNC3やGIOSのAIRONEやFENICE、CalamitaのDue、FUJIのBALLADなどがTIG溶接となってます。
ラグとラグレス、どちらかが優れていると言う訳でもないですが、単純にラグの分だけ重くなると言うのはあると思います。実際、クロモリでも軽量を謳っているモデルはラグレスが多いように思います。
強度に関してはどちらも大して変わらないと思います。ラグフレームの方が強度が高いと言う人もいますが、ラグレスに強度の問題があるならメーカーは採用しないでしょう。
趣味要素が高いのはラグフレームだと思いますが、ラグレスでもデローザのAgeはとても美しいフレームで欲しいと思いましたし、(買いませんが)もし買い増しするとしたらフィレットブレージングを選ぶかもしれません。
#クロモリ #ロードバイク