コッシーのお気楽サイクリング!!

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グループライドで見落としがちな加減速の罠

 

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グループライドで先頭の人が25km/hで走ってたら最後尾の人も25km/h、と思っている人、多分多いですよね。

信号や勾配が一切ないド平坦の直線のサイクリングロードを巡航している時はそれも可能ですが、大抵は後ろの人ほどスピードのアップダウンが大きくなります。

メカニズムを詳しく説明します。

 

5台で走っているとします。

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信号が青になって5台同時にスタートする事はないですよね。

 

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普通は先頭の人が進んでから2番目の人がスタートします。

先頭の人が既に走り出してる状態で2番目の人がゼロスタートするので、2番目の人は先頭と同じスピードで走ると当然追いつきません。

 

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3番目の人は2番目の人が走り出してからスタートします。

この間に先頭の人は巡航速度になり、2番目の人は先頭の人に追いつこうと加速してるので、3番目の人は2番目の人以上に加速が必要になります。

 

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4番目の人は3番目の人に追いつく為にもっと加速が必要です。

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後ろに行けば行くほど追いつく為に出さなければいけない速度が上がり、結果として体力が削られていきます。

 

減速の場合も同様で、これは高速道路の自然渋滞と全く同じ原理です。

mas.kke.co.jp

先頭の人が当て効き程度の減速をしても2番目、3番目と後ろに行くに従って間隔が詰まり、最後尾の人が止まらなければいけない程速度が落ちた頃、先頭の人は既に加速をしてる、なんてこともよくある事です。

そうすると前述の加速時と全く同じ事がおきます。

 

この現象はコーナリングで顕著です。

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  A B  C  D   E

 

先頭の人がAの地点でブレーキングしたとします。

独りで走っているなら2番目の人もAの地点でブレーキングすれば良いですが、連なって走っているのでBの地点でブレーキングしないと先頭の人にぶつかってしまいます。

同様に3番目はC、4番目の人はD、最後尾の人はEの地点でブレーキングしないと車間が詰まり過ぎてしまいます。

その間に先頭、2番目の人あたりはコーナーを抜けて加速していますが、最後尾の人はEの地点からコーナーを抜けるまでずっと減速した状態が続きますので、コーナーを抜けた後に前の人よりスピードを出さないと追いつけません。

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先頭の人はずっと一定の速度を維持しているように見えても実際は細かな速度の揺らぎが発生していて、その揺らぎが後続者の加減速を増幅させます。(台数が増えれば増えるほど増幅幅が大きくなります)

 

安全確保の為に減速は防ぎようがありませんので、加速がポイントになってきます。

信号が青になった時の立ち漕ぎダッシュなんてもっての他で、先頭はとにかくじわーっとゆっくり加速していかないと後続の人に負担を強います。

目安としては全員が信号を渡り切ってから巡航速度まで上げ始めてちょうど良いくらいだと思います。

 

最後に、グループライドで参加メンバーのレベルにバラツキがある場合、出来るだけ初心者の人を2番目、3番目くらいに配置するのが個人的にはオススメです。

もちろん最後尾は「走れる人」ですね。

何かあった時に先頭まで伝えに行く、と言う役割もあるので一番走れる人が最後尾を担うのがベストだと思います。